うつ病などの精神疾患の症状は、脳内の神経伝達物質のアンバランスによって起きています。
うつ病では、神経伝達物質のセロトニンが減少していることを前提としてSSRI(セロトニン再取り込阻害薬)など、脳内でセロトニンを増やす薬が処方されます。
セロトニンが減少している人にはこの薬は効果的なのですが、実はうつ病の方の中にはセロトニンレベルが高い人もいます。
20年間にわたり、2800人のうつ病患者の脳の生化学検査を行ってきたウイリアム・ウォルシュ博士によれば、うつ病患者のうち実際に低セロトニンレベルが問題になる人は38%にとどまりました。
他の62%の方は逆にセロトニンレベルが高かったり、脳内のビタミンやミネラルのレベルが適切でないために神経伝達物質のアンバランスが起きていたのです。
また、腸内環境の悪化や体内への重金属(水銀、鉛、カドミウムなど)の蓄積によりバランスが崩れる人がいることもわかっています。
原因がわかれば治療はシンプル
要は、何が神経伝達物質のアンバランスを引き起こしているのかを見つける事です。どのタイプのうつ病かがわかってしまえば、治療方針は明確です。
セロトニンレベルが低ければ、 SSRI によく反応しますし、セロトニン、ドーパミンレベルが高くてうつ症状を起こしている人にはSSRIはかえって危険です。
ビタミンやミネラルバランスが狂っている人は補正してあげればよいのです。
5つの生化学タイプによって治療のプロトコールを使い分けることで、神経伝達物質の合成やシナプスの活動性に影響する化学反応を調整することが可能です。
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