治療方針
目に見えない身体機能の低下と原因を探して治療します。
生化学的な根拠をもとに治療を行います。
食習慣の改善をメインに、適切な質のサプリを用います。
体の機能低下と原因を見つけます
ビタミンやミネラルは体内でエネルギーを作る歯車の潤滑油として働きます。多めに摂ると錆びついた歯車でも回すことができます。これが薬では効果が得られない栄養療法の利点です。
問題は、サプリを減らすと歯車の働きが悪くなることです。サプリの効果が頭打ちになる理由は「症状に合わせたサプリ」や「検査で不足しているサプリ」を摂っているからです。
栄養素の不足と症状は結果であり、病態の流れの下流に存在します。その上流には、体の機能低下や根本原因が存在します。下流の結果に対して栄養補給をしても効果は一時的です。
何らかの原因が体の機能を低下させ、最終的に症状が出て栄養が消耗します。栄養療法の真の効果を得るためには、栄養が消耗する原因を見つける必要があるのです。
根本原因は一般の血液検査ではわかりません
現代において栄養不足は食事の偏りだけではなく、様々な原因やそれによる体の機能低下の結果、起きています。体を治すには、機能低下の原因を特定し、根本的に修復することが重要です。
一般的な血液検査では、不足栄養素はわかっても原因がわかりません。機能の低下やその原因を見つけるためには専用の検査が必要となります。
例えば、これは健常者と慢性疲労の方の唾液中のコルチゾールの量の1日の推移を比べたものです
健常者に比べて慢性疲労の方はコルチゾールが出ていません。これがいわゆる副腎疲労と呼ばれる状態です。血液検査ではこの違いは分かりません。敏感な唾液検査を受けることで、はじめて疲れの原因を見つける事ができます。
また、大腸カメラ検査はポリープやガンを見つけることができますが、腸内環境の乱れはわかりません。腸内で悪性菌が暴れていたり、腸の免疫が下がっている場合は高価な乳酸菌サプリでもよい効果は得られないでしょう。
サプリをやめると、具合が戻ってしまう人のほとんどは副腎疲労や腸内環境の乱れなど根本原因がベースにあることがほとんどです。単に検査で足りない栄養素を摂ることはその場しのぎであり、薬で症状を抑えるのと変わりがありません。
むしろ、症状が抑えられるために原因は放置されるので、サプリが増えていく場合もあります。
当院で行なっていること
根本原因を探るための詳細な問診を行っています
あなたの問題がどのように始まり、どのように変化したか、といった時系列の問診が根本原因を見つけるのに有用だとされており、当院ではそれに沿った問診を採用しています。
(お答えにくい質問を最初から深掘りしてお聞きすることはありませんのでご安心ください。)
最適な検査のご提案をします
原因を調べるのに必要な検査は人によって異なります。当院では問診を元に、ご希望と予算に応じて検査内容を決定します。極力無駄な検査をしないための取り組みです。
(不必要な検査をされている方が多いです。ご自分でされる前にぜひご相談ください。)
複数の根本原因対策をご用意しています
根本原因には、炎症や感染など医療的なもの、食事や睡眠など生活習慣に関わるもの、心理的要因など多岐にわたります。それらに対応すべく、生活習慣指導に多くの時間を割いており、心理的な問題に対する外来も開設しています。
骨格や手術などに関わる原因もあります。その場合は適宜提携期間をご紹介させて頂きます。
セカンドオピニオンも受け付けています
豊富な解析経験を活かしてセカンドオピニオンも受け付けています。
(他院で行った検査結果についても解析しますので、どうぞお持ちください。)
体の機能を向上させます
6つの体の機能(ホルモンバランス、ミトコンドリア、神経、腸、肝臓、脳)を調べ、低下している場所を栄養と食事指導で回復させます。
副腎(HPA軸)
体の恒常性を保つホルモンを出している場所です。砂糖の摂りすぎ、不規則な生活、ストレスが副腎を疲労させます。
腸内環境
腸内細菌が減少すると腸の免疫とバリア機能が低下し、うつやアレルギーを引き起こすこともあります。 腸以外の場所に症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。
ミトコンドリア
ミトコンドリアは、体内のエネルギーの90%以上を生み出しています。栄養の偏りや感染症、そして環境毒素などが機能を低下させます。
脳
体内の様々な部分から影響を受けやすい臓器です。自律神経を整え、栄養を補充し、ホルモンバランスを整え、解毒を行うなど総合的なアプローチが必要な場所です。
根本原因にアプローチします
低下している体の機能と共に、自然治癒力を妨げている根本原因を見つけましょう。原因を取り去らなければ、いくら栄養を摂っても体の機能をもとに戻すことは難しいです。
全てのことが全てを引き起こす
多くの根本原因が多くの機能低下を引き起こします。例えば水銀の毒性は脳機能もミトコンドリアもホルモンバランスも狂わます。寄生虫や砂糖の摂りすぎも同様です。
これらの組み合わせは全て疲労を引き起こします。だから疲労症状がある場合は、どんな原因がどのような機能低下を引き起こしているかを見つけ出す必要があります。
生化学的な根拠をもとに治療します
ホルモンバランスやミトコンドリア機能、腸内環境を見るためには海外で主に行われている専用の検査を組み合わせて行う必要があります。
これらは数ある検査の一例です。例えば腸内環境検査1つとっても欧米を中心に複数の会社が数十種類の検査を提供しています。 検査の選定には広範な知識を必要とします。 まずは診察を受けて、どのような検査を受けるべきかご相談することをお勧めします。
尿有機酸検査
多くの情報が得られる総合検査です
カンジダ感染、ミトコンドリア機能の低下、糖質や脂質がエネルギーにうまく転換できているか?、解毒回路は働いているかなどを総合的に見ることができます。詳しくはこちら
GI-MAP検査
腸の感染症は大きな根本原因です
腸内細菌のバランス、免疫状態、消化不良、悪性菌やカンジダなどのイースト、そして寄生虫などの感染症を見つけるための検査です。非常に高感度なのが特徴です。詳しい読み方はこちら。
唾液中コルチゾール検査
副腎疲労の調整に有用な検査です
コルチゾールの1日のリズムの乱れや副腎の疲労、体内の炎症などを推測する検査です。おおよその治療にかかる期間も推定できます。詳細な方法はこちら(医療関係者向けです)。
最適な量のサプリメントを使います
栄養は目的別に最適量が決まっており、中途半端な量を使用してもほとんど効果はありません。症状変化や様々なバイオロジカル検査の結果を目安に、当院では最適な栄養素の量を提示します。
最適な質のサプリメント使います
日本ではサプリメントはいわゆる健康食品に分類され、医療的な用途を目的としていないものが大多数です。当院では栄養療法に耐えるだけのクオリティを持つものを厳選して使用しています。
生活習慣改善がメイン治療です
身体機能低下の根本原因の50%は、生活習慣の悪化です。
ぜひサプリを生活習慣の改善の手助けとして使ってください。
食生活を中心に改善することで、必要な栄養サプリメントを減らすことができます。
食事
栄養療法のメインは食事です。治療の80%を占めます。個人差はもちろん、治療の進み具合で食事は変わります。
睡眠
正しい睡眠は体を修復させます。単純に早寝早起きを心がけることからスタートしましょう。
運動
運動療法は必須だと考えてください。今運動ができなくても将来的にできる体を目指します。
瞑想
様々な物事にとらわれないようにする訓練です。熟練すれば、睡眠もコントロールできるようになります。
お気軽にご相談ください
あなたの症状、あなたの目的に当院が寄り添えるかどうか、お答え致します