低血糖の際、ぶどう糖点滴を使うことは一般的な病院で行われる治療です。
例えばインスリン注射や血糖降下薬により低血糖をおこす糖尿病患者さんにぶどう糖の飴やジュースの摂取、ぶどう糖点滴を行うことがあります。
しかし、これは命にかかわる緊急時の場合の治療法となり、糖尿病などの病名のない方が、ちょっとした低血糖でぶどう糖の飴を頻繁に食べることはお勧めしません。
【低血糖症の診断】の記事でも低血糖症の疑いのある患者さんにはフリースタイルリブレを装着してもらい血糖値をモニタリングするとお話しをしました。このフリースタイルリブレの結果をもとに食事と補食(※)の取り方、タイミングを個別に指導していきます。
※補食とは:朝昼晩の3食の食事以外にとる食事(間食)のこと
栄養外来で行う低血糖症(糖尿病ではない患者さん)の治療には、ぶどう糖などの即効性を期待する治療(※)ではなく、「低血糖体質」を根本的に改善するためにいくつかの食事法を行ってもらいます。
※注意:緊急時には医師の指示に従いぶどう糖をご使用ください。
しかし食事法は患者さんごとに違うため、この記事の中では多くの方に効果のみられた低血糖の食事法を厳選してお伝えしていきたいと思います。
具体的な食事法は【低血糖対策の食事】のページ以降で説明していきます。
その前に、「低血糖体質」とはどのような体質をいうのでしょうか?
こちらでは低血糖を起こしやすい人の特徴について説明をしていきたいと思います。