副腎疲労の回復には十分な睡眠が不可欠です。夜間、コルチゾールの分泌から解放されることで副腎は回復することができます。ところが、体内に炎症がある場合、睡眠を顕著に妨げることが多くの実験から明らかになっています。
炎症と睡眠の関係
TNFα、IL-1、IL-6などの炎症性サイトカインが睡眠を顕著に障害する
World J Gastroenterol. 2013 Dec 28; 19(48): 9231–9239.
動物モデルではTNFα、IL-1上昇がノンレム睡眠時間を増加させた
Am J Physiol. 1994;266:R688–R695
免疫系の活性化が睡眠を妨害し、睡眠障害が免疫機能に影響する
Inflamm Res. 2007 Feb;56(2):51-7.
TNFα、IL-1、IL-6などの炎症性サイトカインが睡眠を顕著に障害する
World J Gastroenterol. 2013 Dec 28; 19(48): 9231–9239.
動物モデルではTNFα、IL-1上昇がノンレム睡眠時間を増加させた
Am J Physiol. 1994;266:R688–R695
免疫系の活性化が睡眠を妨害し、睡眠障害が免疫機能に影響する
Inflamm Res. 2007 Feb;56(2):51-7.
風邪やリウマチなどわかりやすい炎症の場合はよいのですが、見逃されやすい炎症もあるので注意が必要です。
見逃されやすい炎症ベスト3
根尖病巣
歯の根っこの部分にできる膿(うみ)です。虫歯を放置して置いたり、根管治療(歯の中を通っている神経、血管をとり、管を洗浄する治療)の後にできたりします。
症状なく進行することが多く、歯科でレントゲンを撮ってもらってはじめてわかることもあります。
腸の炎症
十分な乳酸菌の不足、カンジタ(カンジダ)・悪性細菌の感染などにより腸は簡単に炎症を引き起こします。腹痛などの自覚症状は乏しいことも多く、さらにほとんどの場合、大腸内視鏡検査を行っても異常を発見できません。
特殊な便検査を行ってはじめてわかる場合が多いです。
上咽頭炎
鼻から入る空気や口腔からはいる雑菌の両方の交差点に位置するのが上咽頭です。
細菌やウイルスに感染しやすい場所であるため、表面の細胞から常に粘液が分泌されています。粘液の中にはリンパが集まっています。
上咽頭粘膜で感染により活性化された粘膜免疫が全身を駆け巡り、腎炎や皮膚炎、関節炎を起こすことが知られています。
以下のような症状がある場合、特に上咽頭炎の存在を疑います。
- 後鼻漏(鼻水が喉に落ちる)がある
- 慢性の鼻炎がある
- 口呼吸である
- 朝起きると喉がひりひりする
- 口角(口の両側)が下がっている