カウンティング・ルール
① 必須ミネラルの50パーセンタイル以上の項目をカウントする。
5個以下ならミネラル輸送障害
(但し、授乳中、妊娠中、ベジタリアンの方は毛髪レベルが元々低めにでます。)
② 必須ミネラルの50パーセンタイル以下の項目をカウントする。
5個以下ならミネラル輸送障害
①と②は鏡像の関係。言い換えれば、6-17の項目が右側によっていなければ異常。
そして、この結果は、有害ミネラルの評価にも影響を与える。
③ 必須ミネラルでレッドゾーンに入っている数をカウントする。
4個以上ならミネラル輸送障害
④ 必須ミネラルで緑と白に入っている数をカウントする。
11個以下ならミネラル輸送障害
⑤ 以上のうちの2つのカウントがルールにあてはまる一つ手前の数字なら、ミネラル輸送障害。
例えば、③が3個+④が12個
上記5つのうち、ひとつでもあてはまっていれば、ミネラル輸送障害が存在する。
ミラル輸送障害があれば、有害ミネラルは体内量を必ずしも反映しない。
言えるのは、水銀問題があるということである。
有害ミネラルが上昇していても、それが問題かどうかはわからない。
但し、銅だけは、輸送障害の影響を受けにくいので上昇していれば(>60)、本当の問題。
アルミニウム↑、ニッケル↑、すず↑、チタン↑は、本当の問題でなくアーチファクトの可能性が高い。
ルール①に当てはまる場合、おそらく有害ミネラルは上昇し、本当に問題を起こしている有害ミネラルは毛に出てこない場合がある。
ルール②に当てはまる場合、有害ミネラルの上昇は必須ミネラルに比べて著しく上昇していなければ意味はない。
ルール③、④に当てはまる場合、有害ミネラルの上昇は意味がなく、本当に問題のある有害ミネラルは毛にはでてこない場合がある。
ルール⑤に当てはまる場合、上記の関連した警告はあてはまるが、ある限度内に収まる。
ミネラル輸送が正常なら、検査は正確に体内蓄積を反映する。
例外は鉛で、過去の曝露では偽陰性となる(骨の中にたまるためと思われる)
ルール①② | ルール③ | ルール④ | |
正常範囲 | 9~14 | 0~1 | 15以上 |
稀ではない | 8 | 2 | 14 |
普通ではない | 7 | 3 | 13 |
疑いあり | 6 | 該当なし | 12 |
CR該当 | 5以下 | 4以上 | 11 |
この分類で2か所以上に疑いがあれば、一段レベルを引き上げる。(つまり、ルール⑤)
★★3つの重要な事★★
1 確率的なものであることを理解する。 たまに間違いがある
2 確率的に怪しい結果がある
3 毛包自体にミネラル輸送障害がある場合(肝臓、脳にのみ毒があり、血流にのっていない場合)は出てこない