経過
小さいころから不安が強かった。高校生から不登校となった。自宅に引きこもる生活が長く続いており、心身ともに疲れている。体がだるくて動けない。うつ症状が強い。PMSが強く鎮痛剤が必要。昼夜逆転あり。
症状
だるさ、頭の疲れ、抑うつ、生理痛・月経前症候群(イライラ、抑うつ、倦怠感)
脳機能スコア
副腎疲労の症状が強く出ています。また、不安も強い模様です。
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うつバイオタイプ分析
デパスが効果的であり、ルボックス、パキシルなどSSRIと呼ばれるセロトニンを増やす薬で副作用が出る事からも、葉酸欠乏タイプを疑います。
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低メチル化タイプ | 0 | |
葉酸欠乏タイプ | 5 | 不安・パニック症状、自分よりも他人を優先する、ドライアイ・口渇、芸術や音楽のセンスがある、不眠もしくは不眠気味である |
銅過剰タイプ | 4 | 女性である、SSRIで不安が増強する安定剤ではうつが治らない思春期・更年期・出産がきっかけで体調が悪くなった、 |
ピロール異常タイプ | 3 | 気分の移り変わりが激しい、ストレスの調節がうまくいかない、朝弱く夜に強い |
重金属タイプ | 4 | 突然うつ症状が出る、頭痛や筋肉低下がある、カウンセリングや薬が効かない、歯に金属の詰め物がある |
検査結果
血液検査
ケトン体3+、フェリチン15.0ng/mL。血中銅高値であり、銅過剰を疑う。
ペプシノーゲン低く、胃の萎縮が示唆される。
毛髪ミネラル検査
ヒ素の過剰な排出あり。必須ミネラルバランスが大きく負に傾いている。
治療経過
食事内容、腸内環境改善のみで大分元気になり、うつ症状軽減、不安も減った。
ナイアシンが著効し不安減るも、月経に伴ってうつ症状が出現。銅過剰による症状と推測し亜鉛を増加すると軽減し、散歩、入浴ができるようになった。治療開始10か月後にはPMSも軽減した。