歯科アマルガムは、水銀を多く含む歯科材料です。
加工が容易で丈夫なため、20世紀を中心に歯の詰め物として使われてきました。
今ではあまり使われなくなりましたが、依然として日本政府公認の治療材料です。
「アマルガム」というのは、もともと「水銀と他の金属との合金」を意味しています。
水銀は常温で蒸発する唯一の金属ですが、銀や銅、スズなどの金属と混ぜると、硬化します。
加工が容易で、強度があり、安価なために格好の歯科材料として多く使われました。
一般にこのアマルガムは、安全だという認識があるようですが、そんなことはありません。
アマルガムからは大量の水銀が漏れ出ており、それによって大量の健康被害が起きています。
国(厚労省)や団体(米国歯科医師会)の見解と、患者や被害者団体、一部の研究者や歯科医師の見解が非常に食い違っており、混乱を招いています。
アメリカ歯科医師会はアマルガムからもれでる水銀は、無害な無機水銀であり、しかも許容範囲内なので、安全であると主張をしています。
アマルガムの中で水銀と他の金属は化学反応でしっかり結びついているわけではありません。
単純に混合されて硬化しているだけなので、刺激があれば簡単に水銀が溶け出てきます。
口腔内で容易に気化し、全身に蓄積します。
水銀は重金属の中でも非常に神経毒性の強い物質で、うつ病・頭痛・アレルギー・自己免疫疾患、心臓病など多彩な症状を引き起こします。