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メチレーション状態を把握する方法

メチレーション状態を把握する方法

2017年5月29日 宮澤 賢史

メチレーション(メチル化反応)は、「メチル基(CH3)がある物質から別の物質へ移る生化学的反応」のことです。メチル化は、ドーパミン合成、解毒、DNA合成、動脈硬化、がんの予防など様々な事に関わっています。
メチル基が足りなければメチル化反応は起こりにくくなります(低メチル化)し、余っていれば起こりやすくなります(高メチル化)。
メチル化状態は人によって大きく異なります。
例えば、健常人の70%はメチル化状態が正常で、低メチル化状態の人は22%しかいません。
しかし、うつ病患者では38%、自閉症患者では98%に低メチル化状態がみられます。またADHD患者では68%の人に高メチル化状態を認めました。

(ウォルシュ・リサーチセンターの分析結果)

栄養療法を行う上で、メチル化状態を把握する事は非常に重要です。うつ病ではメチル化状態により、処方すべき薬や栄養素が全く異なってきます。
そこで、メチル化状態を調べる方法を3つ紹介します。

メチレーション検査

メチレーション(メチル化反応)状態はメチル基が余っているか不足しているかで決まります。
体内で一番多くメチル基を供給してくれるのがSアデノシルメチオニン(SAMe、サムイー)という物質です。SAMeは様々な物質にメチル基を与えることができます。
SAMeからはメチル化反応を止めるSアデノシルホモシステイン(SAH)が作られます。
メチレーション状態はメチル化反応をすすめるSAMeとメチル化反応を止めるSアデノシルホモシステイン(SAH)の比率で決まります。
メチレーション検査はまさにこの比率を測る検査です。日本にはこの項目を扱っている検査会社はないため、特殊なクリニックで検査を行い、検体を米国まで郵送する必要があります。
ドクターズデータ社のメチレーション検査
HDRI社のメチレーション検査

全血中ヒスタミン検査

メチレーション検査を扱っているクリニックはまだ少なく、自費診療のため高額です。そこで代わりになる指標としてウォルシュ博士が推奨しているのが、メチレーション状態に伴って変化するヒスタミンを調べる方法です。
ヒスタミンはSAMeによって代謝されるため、高メチル化状態では減少し、低メチル化状態では増加します。低メチル化状態の人に花粉症などアレルギー症状を持つひとが多いのはそのためです。
血中ヒスタミン量を測定する際気を付けなければならない事は、全血中のヒスタミンを測定するという事です。
血液は、血漿(液体成分)と血球(赤血球、白血球、血小板)から成っています。血液中ヒスタミンの98%は好塩基球(白血球の一種)内に存在するため、メチレーション状態を見るためには、好塩基球を含む全血(液)中のヒスタミン量を測定する必要があります。
ウォルシュセンターでは、全血中ヒスタミン量が70ng/mL以上だと低メチル化、40ng/mL以下だと高メチル化の可能性が高いとしています。

好塩基球数が参考になる

残念ながら日本には全血ヒスタミン量を測定してくれる検査会社も存在しません。
しかし、まだ方法はあります。
前述のように、血液中ヒスタミンの98%は好塩基球内に存在するため、全血中のヒスタミン濃度は末梢血中の好塩基球の数と相関します。
好塩基球の数は血液検査の白血球数と白血球像から簡単に計算できますし、この2つは日本中どこのクリニックでも扱っている検査項目です。

好塩基球数が30以下なら高メチル化の可能性が高いでしょう。
こんな簡単な検査項目からでもメチレーション状態を推測する事が可能です。
では、実際のデータを見ながらやってみましょう。

白血球数 × 好塩基球(BASO)の割合(%) ÷ 100

ですから、このデータでは
白血球数4800×好塩基球(BASO)の割合(%)2.5÷100=120
となりますので高メチル化の可能性は低いです。

ヒスタミンに影響する因子

理論上、好塩基球数が高ければ低メチル化ということになりますが、ヒスタミン量および好塩基球数は他の様々な影響を受けることがあるので注意が必要です。

ヒスタミン値に影響する薬

ヒスタミン受容体拮抗薬などを使用するとヒスタミン、好塩基球数に影響します。

ジアミンオキジダーゼ(食事中のヒスタミンを分解する酵素)

食事中にもヒスタミンは含まれます。特に多いのは肉と魚です。
細胞外のヒスタミンを分解する酵素がジアミンオキシダーゼで、この酵素の働きが弱い場合、ヒスタミン量が増加します。
ヒスタミンはSAMeとDAO両者の影響を強く受けます。食べ物によってアレルギー症状が出てしまう人はこの影響も考えるべきです。

メチレーション状態を症状から推測する

もちろん検査結果が全てではありません、実際の臨床の現場では、各メチレーション状態でよく見られる症状や特徴を重要な診断の手掛かりとしています。

低メチル化でみられる症状、性格

  • 競争心が強く、完璧主義
  • アレルギー体質
  • 強迫的(いつも同じでないと気が済まない)

高メチル化でみられる症状、性格

  • 不安、不眠
  • しゃべり始めたら止まらない
  • 音楽的、芸術的なセンスあり

もちろん全てに当てはまるわけではありませんが、症状と検査結果を組み合わせるとより詳細に診断ができるはずです。
メチレーションの状態と症状の関係について詳しくはこちら

カテゴリー うつ病, 遺伝・メチレーション

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