副腎疲労は『結果』である

2007年、アメリカでの研修中に副腎疲労という病気を知ったのですが、その時は単純に「副腎が疲れる病気なんだ」と思っていました。

でも、そうではありません。

副腎疲労とは、何らかの原因で副腎が酷使され、その結果だんだん疲労が蓄積して、機能が低下していくという病態です。

原因の多くは、炎症とストレスです。
それと重金属の体内蓄積。重金属を排泄するにも副腎が酷使されます。
睡眠不足でも低血糖でも副腎が酷使されます。

副腎の働きは朝の8時がピークです。夕方にはほとんど働かなくなり、夜はごくわずかです。

もともと、1日中働き続けられない臓器なのです。

睡眠時に副腎も一緒に休むから昼間元気に働けるのであって、24時間酷使されている副腎というのは、だんだん機能が落ちてくるのです。

副腎疲労は、原因ではなく結果です。

コレステロールが副腎ホルモンの原料である

副腎から作られるコルチゾールですが、原料はコレステロールです。 化学構造を見ると同じような形をしているのでコレステロールからコルチゾールが作られるという実感が持てます。

コレステロール

コルチゾール

よく見ると、蜂の巣のような五角形と六角形が4つ組み合わさった形が共通しているのがわかります。これをステロイド骨格といいます。このステロイド骨格を持つホルモンをステロイドホルモンと呼んでいます。

副腎からはコルチゾールだけでなく、様々なホルモンが作られています。

コレステロールは、アルドステロンや、コルチゾール、女性ホルモンエストロゲンや男性ホルモンテストステロンなど様々なステロイドホルモンに形を変えていきます。

コレステロールは高すぎる事がしばしば問題になりますが、栄養学的には低すぎる事が大きな問題です。

コルチゾールをはじめとして様々なホルモンの原料なので、コレステロール低下はホルモン不足を招く可能性があります。

実際、副腎疲労の人でLDL値が低い人はかなり多いです。

ちなみに、プロゲステロンもテストステロンも、同じようにステロイド骨格を持っており、脂溶性のホルモンですから細胞膜を通り抜けて核内受容体に結びつき、強力な作用を発揮します。

ホルモンが代謝されないと滞る

コレステロールからは男性ホルモンも作られます。男性ホルモンはアロマターゼという脂肪に多く存在する酵素によって女性ホルモンに転換されます。

その転換された女性ホルモンはさらに肝臓でメチレーションを受けて、最終的に分解されていくのですが、ここが滞っている人がけっこう多いです。

大事なのはフロー(流れ)です。

副腎ホルモンというのは、然るべき時に、然るべき量が作られて、それが流れてきちんと代謝されることが大事です。この流れが詰まりホルモンが溜まることが、病気の大きな原因となっています。

そのせいで、乳がんや子宮内膜症などのエストロゲン過多による症状を起こしている人が多いです。それらの問題を解決するには、ここをいかにうまく流してあげるかということが重要なのです。

フロー(流れ)をおさえるのがポイントです。

ステロイドホルモンと甲状腺ホルモン

ステロイドホルモンと甲状腺ホルモンは、核内受容体に結合し、様々な働きを活性化させるということがわかっています。

核内受容体というのはつまり、細胞膜を乗り越えて、核の中に直接入ってきます。ビタミンAやビタミンDなどの、脂溶性ビタミンと同じです。

核内受容体は極めて多くの遺伝子転写を調整しているため、このようなリガンド(受容体にくっつくもの)は、生体にとって強い作用をもたらすのです。

ステロイドホルモンは、作用が強力です。使い始めたらすごく効果が出るものも早いです。ビタミンAとかDも効果が出るまで早い。それは、細胞膜をすっ飛ばして直接核の中に働きかけるからです。

ですから、使い方を間違えないことが大事です。少量でよく効きます。

代謝を意識し、常にフロー(流れ)を見極めた上で使わないと、副作用が出ます。

副腎疲労の評価方法

副腎疲労は、みなさんもうご存知でしょうか。

腎臓の上にある、小さなピラミッド型の臓器。これが副腎で、ホルモン産生臓器です。

この副腎が疲れてくるとホルモンがだんだん出なくなっていきます。

この副腎疲労の評価法は、

  • 症状
  • 血液検査
  • 唾液検査
  • 尿検査

この4つがあります。

副腎ホルモン欠落症状

副腎疲労の症状にどんなものがあるかというと、下の絵を見てください。

朝が起きられない、起きてもボーっとしている。塩をいくらかけてもまだ足りない気がする。イライラが止まらない、立ちくらみする、何をしても楽しくないなど。

こういったものが副腎疲労の症状です。

当てはまる人、けっこういますよね。私もこうなったことがあります。

副腎が疲れると様々な症状が出ますが、それは先ほどのホルモンの代謝図と関係しています。

副腎疲労の症状は大きく分けると3つです。

  1. コルチゾール欠落症状
  2. 部分アルドステロン作用
  3. コルチゾール・スティール

1はコルチゾールが足りない。コルチゾールというのは血糖値を上げて炎症を抑えるので、副腎疲労では低血糖になって炎症が止まらなくなります。

副腎疲労を持っているアトピーの方が、なかなか皮膚の炎症が治まらないのはこのためです。

2と3は、先ほど話したアルドステロンと性ホルモンの作用のことです。

お互いに関連しているから、全てのホルモンの欠落症状がでます。

2はコルチゾールはアルドステロン(血圧を上げるホルモン)の作用をもっているから、足りなくなると塩分渇望で低血圧、立ちくらみがでます。

3はコルチゾールスティール症候群といって、女性ホルモンも一緒に落ちてきますから、月経不順や性欲減退の症状も出てきます。

こちらの図は、宮澤医院に来院された副腎疲労患者さんのコレステロールを見たのですが、大体160以下の低コレステロールの人が30%、高い人が70%。

これは、原料のコレステロールが少なくてコルチゾール を作れない人と、コレステロールがあっても利用できていないという、両方のパターンがあるだろうと思います。

   

副腎においてコレステロールはコルチゾールと、性ホルモンの両者を作っています。

しかし、どちらが生命にとって大事かというと、やはりコルチゾールです。

ですから、コルチゾールが足りない時には、コレステロールがコルチゾールに優先的に作られ性ホルモンが作られなくなる。これがコルチゾール・スティール症候群です。

このことから副腎疲労は不妊の原因というのがお分かりいただけるかと思います。

唾液中コルチゾール検査

コルチゾールの検査がありますが、なぜ血中ではなく唾液中かというと、血中だと活動性のないコルチゾールまで一緒に測ってしまうのであまり役に立ちません。

実際に、血中のコルチゾールの値が正常であっても、副腎疲労の人はたくさんいます。そのような人は唾液中コルチゾール測ると、やっぱり低いのです。

なぜそうなるか。

それは唾液中コルチゾール検査は、活性型のコルチゾールだけを測れるからなのです。

血中はそれ以外にも色々不利なことがあり、ちょっとしたストレスでも上がってきたりします。採血が必要だから病院に行かないと検査できません。

それに比べて唾液中コルチゾールは、唾液を入れるスピッツを持っていればいつでもどこでも測ることができます。

基本は朝・昼・夕方・夜と測りますが、それ以外にもスピッツ持っててもらって、自分が強いストレスを感じた時に唾液をとってもらうってこともできます。

ストレスがかかった時にどれくらいコルチゾールが出るのかということをみて、生活習慣を直すという治療法もあります。

ということで、唾液中コルチゾール検査、便利です。

宮澤医院に来院する患者さんは、ほとんどの方が唾液中コルチゾール値が低下してます。比率で示すと、朝の唾液中コルチゾールが89%の人で低下していました。

朝から昼・夕方にかけて全面的に低い人が多いですが、たまに夜だけ高い方がいます。そういう方は昼夜逆転している人です。

尿中ホルモン検査

尿中ホルモン検査というのもあります。尿中のコルチゾールを測る方法です。

これが便利なのは、エストロゲン、DHEAなど女性ホルモンや男性ホルモンのすべての項目を一度に測ることができます。

この検査をした方がいい人は、

  • ホルモンの補充療法を考えている人
  • 乳がんなどホルモン系の腫瘍をもっている人

です。ホルモンの代謝が重要だから。

副腎疲労に関してこの検査の利点は、重症度が正確に把握できることです。

上の図は副腎疲労の人の実際の検査結果ですが、性ホルモンのところみんな「Low」「Low」「Low」「Low」…となっています。

コルチゾール・スティールが起きてるのです。

副腎疲労のステージと回復期間

副腎疲労にはステージがあります。

ステージ1~4があるのですが、1の場合はほぼ正常、むしろ興奮。2・3・4となるにつれ疲弊が強くなってきます。

それを見るのに尿中コルチゾール代謝物が有効です。

尿中コルチゾール代謝物というのは、コルチゾール・THE・THF・5aTHFを足したもの。

この4つを足すと、蓄尿で測るので1日に出るコルチゾールの量が正確に把握できます。この結果でステージを判断します。コルチゾールの代謝物が4000以下だったら、ステージ4です。

上の図は、宮澤医院の尿中ホルモンの検査結果の説明シートです。

ステージ4になっている場合は『腸内環境・重金属などの大きな問題がない限り治療には6ヶ月~1年間』と書いてありますが、実際にはだいたい完治に2年くらいかかります。ステージ3の場合は1年くらい。

このように、治療期間の目安がわかりますよね。そういう意味で、便利な検査です。

この検査は、副腎疲労の悪化した人がやると軒並み「Low」が出てしまいます。先程説明したコルチゾール・スティールです。

ですから良くなってから再検査する必要があります。良くなってきてコルチゾールが充足してくると性ホルモンが上がってくるからです。

その段階になると、乳がんのリスクファクターがみれるようによなります。乳がんになりやすいかどうかは、エストロゲンの“2”と“16”の比率をみます。2が、善玉エストロゲン。16が、悪玉エストロゲンと言われますね。

その比率は、女性ホルモン全体が下がってしまっているときは、あまり比較ができません。比較するのは副腎疲労を治してからです。

血中ホルモン検査

尿中ホルモン検査も唾液中コルチゾール検査もできない人の場合、保険診療の範囲内でなんとか副腎疲労を見つけようとしたら、オススメの血液検査項目はこちらです。

・総コレステロール
・プロゲステロン
・エストラジオール(男性は副腎から分泌)
・ACTH
・コルチゾール
・DHEA-s(女性は副腎から分泌)
・テストステロン(女性は副腎から分泌)

先ほどお話した通り、血中のホルモンはあてになりません。

ならどうやって判断するかというと、女性ホルモンと男性ホルモンをみるのです。

エストラジオールはエストロゲンの一種、女性ホルモンですが、男性も副腎から分泌しています。

DHEAとテストステロンは男性ホルモンですが、女性も副腎から分泌しています。もうわかりますね。

男性の場合は女性ホルモンで、女性の場合は男性ホルモンで、副腎疲労を評価するのです。ある程度参考になります。

副腎に対するサプリメントアプローチ

副腎に対するサプリメントアプローチはどうするかというと、大きく分けて3つ。

同位同食(漢方の考え)
「体が弱っているときに、弱っている部分と同じ部位を食することで症状を軽減したり、機能をサポートしたりすること」。
肝臓悪い人はレバー食べたら、副腎が悪い人は副腎の抽出物のサプリ摂ったらいい、ということですね。

・アダプトゲン
ストレスへの抵抗能力を高める天然のハーブです。アシュワガンダ、ロディオラ、エゾウコギ、オタネニンジンとかが有名です。
甘草を含む甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)とか、「気血」を補う人参養栄湯(にんじんようえいとう)とかの漢方薬も似たような機序で用いられます。

副腎に一番多い栄養素をとる(ビタミンC・Eなど)
「ある疾患に対して栄養素が効くかどうかは、疾患の存在する部位にその栄養素が存在するかどうかで決まる」。
その臓器に需要が多い栄養を満たすという考えです。

ビタミンCの摂り方

注意すべきは、ビタミンCの摂り方です。

風邪や、副腎疲労の人はビタミンCを連続して摂った方がいいです。

理由は、ハンス・セリエ(ストレスという言葉を生み出した人)の実験からもわかります。

画像が荒いですが、これはマウスの副腎です。ストレス負荷をかけると副腎が腫れますが、ビタミンCを摂取するとストレス負荷をかけても副腎は腫大しません。

つまり、ビタミンCは副腎の負担を軽減するということです。

その際の効果は、血中濃度に比例するので、頻回摂取か点滴でなるべく血中濃度を上げることがポイントです。

『ハンス・セリエのストレス反応』

上の図はハンス・セリエの本から引用で、ストレスがかかるとどんな反応が起きるかをみた実験です。

  • 副腎:腫れる
  • 胸腺:萎縮する
  • 腸骨のリンパ節:小さくなる
  • 胃の粘膜:出血する

『セリエの3徴』
出血、体の束縛、過度の運動など、どのようなストレス負荷をかけても、副腎の肥大・胸腺の萎縮・胃潰瘍(胃出血)がいつも一緒に起こる

これを警告反応とセリエは命名したそうです。しかし今はもう少し色々な反応が起こることがわかってきていますね。

適応症候群と副腎疲労

この図は、副腎疲労の経過を表しています。先の実験でストレス負荷がかかっている時というのは、副腎疲労でいう抵抗期です。

抵抗期:持続するストレスと釣り合った抵抗力を発揮して「適応」している状態

唾液中のコルチゾールを測れば一日中高い値で、炎症とかストレスに対応している状態です。

私はこの状態にある人を診たことはありません。このような人はやる気にみなぎっているので病院には来ないです。

疲弊期:ストレスに適応できない状態

抵抗期にあった人が強いストレスや感染など、何かのトリガーでガクンとコルチゾールを出せなくなる状態になるケースが多いです。私が診ているのはこういう方たちが多いです。

自律神経と体性神経

ストレス反応には2系統ある

ストレスのコントロールが、副腎ケアには重要です。ストレス反応には2系統あります。

①内分泌系
下垂体 ➡︎ ACTH ➡︎ 副腎皮質 ➡︎ コルチゾール ➡︎ 標的細胞

②神経系
自律神経 ➡︎ 副腎髄質 ➡︎ アドレナリン ➡︎ 標的細胞

副腎髄質というのは、脳下垂体のホルモンコントロールを受けません。髄質中に入り混んでいる自律神経の電気インパスによってのみ、コントロールされています。

つまり、自律神経のコントロールも副腎の回復には必要です。

上の図は、人間の自律神経と体性神経を表しています。

自律神経は、脈拍とか呼吸をコントロールしている神経。
体性神経は、運動神経や感覚神経。

この2つは通常交わりません。

たとえば、自分の意思で汗をかいたり鳥肌を立たせたり、脈拍を上げたりできないですよね(息止めたら上がりますが)。

しかし、時々、自律神経と体性神経が交わることがあります。

例えば、『わッ!!』っと驚いた時。

そのような時は、考えが自律神経に及びます。

しかし、そのようなことが長期にわたって頻繁に起きていると、自律神経と体性神経の間に短路ができてしまうのです。どんな神経でも繰り返せば太くなっていくきます。

そうすると、どんどんストレスに弱くなって、ちょっとしたことでキレやすくなります。また、この短路が出来上がってしまうと、「予期不安」が起こりやすくなります。

例えば高いところに登ると想像しただけで、息苦しくなってしまいます。実際に登らなくてもです。

この短路がどんどん太くなるのは、ストレスを感じやすくなるので問題になります。

鈍感力を鍛える

それではどうやって治療すれば良いかというと、鈍感になることです。

鈍感力をつけるのに一番効果的なのは、マインドフルネスです。

マインドフルネスというのは鈍感力をつける訓練で、簡単に説明すれば、「自分の呼吸に集中する」という方法です。

何事が起きても、どんな思考が浮かんでも、自分の呼吸に戻るという瞑想法ですね。Googleでも取り入れられていることで有名です。

そもそも、副腎疲労というのは、副腎の機能低下の問題なのですが、その副腎に影響しているのは“脳”なんですよね。

視床下部 - 下垂体 - 副腎

視床下部からでるホルモンが下垂体を刺激し、下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、副腎からコルチゾールが分泌されます。これを視床下部-下垂体-副腎系(hypothalamic-pituitary-adrenal axis)、略してHPA軸と言います。

副腎疲労は副腎だけでなく、この3つが一緒にダメになっているという考え方が主流になってきました。

ストレスには精神的ストレスと身体的ストレスがありますが、どちらも扁桃体を経由していきます。扁桃体が、ストレスかどうかを決めるのです。

扁桃体がストレスだと反応すれば、コルチゾールを上げたり、心拍を上げたりするわけです。扁桃体がストレスだと感じなければ、ストレスはストレスでなくなる。

つまりは、扁桃体を鍛えることが、副腎疲労を改善するカギなわけです。

瞑想とは、扁桃体を鍛える訓練なんです。

リラックスすることも大事ですが、交感神経優位の人はなかなか難しい。

方法としては、瞑想、CBDオイル、Bスポット治療、ファスティングなどがあります。

上咽頭のところに副交感神経が通っているので、Bスポット治療で副交感神経を直接刺激することでリラックス効果を得られます。

ファスティングは、正しく行えば自律神経の緊張を緩和する究極の方法です。ただし、副腎疲労の重症期間には行わない方が良いです。

とにかく、あらゆる方法を使ってリラックスしましょう。脳にアプローチすることが、副腎疲労の症状の軽減になるのです。

脳に対するサプリメントアプローチ

脳に対するサプリメントアプローチで有用なのは、脳の材料フィッシュオイルでしょう。特にDHAは、細胞膜の流動性に関係するので有用だという論文がたくさんあります。

スマートコリン(ヘルシーパス社):脳の認知機能をあげる

フェルガード:認知症学会推奨が推奨するの脳の抗酸化サプリメント
成分はフェルラ酸。iHerbのフェルラ酸は、作用時間が短いかも。

uDHA(MSS社):特別抗酸化力が高いDHA

これらのサプリメントは試験勉強をするときにも有効かもしれません。

生まれつきの副腎疲労もある

恐怖麻痺反射が残っている人は、生まれつきの副腎疲労と言えます。

恐怖麻痺反射とは?】
母体が危険や恐怖などのストレスにさらされた時に起こり、胎児期の自己防衛反応。受胎後5週目くらいから出現し、受胎後12週ごろには消失すると言われてます。

“わっ!”っと脅かしたら、

“うわあっっ!!!!”…って、過剰に驚く人。

このような人は、恐怖麻痺反射が残っています。
恐怖麻痺反射が残存している人は、ちょっとした刺激で身を固めるクセが抜けません。

感覚が過敏なため、副腎、自律神経や背筋がいつも緊張しています。

様々な行動を無意識のうちに抑制し、引っ込み思案で極度な不安もちであることが特徴です。

詳しい解説・対処法については小池アドバンスのうみそとからだをつなげよう』の動画で解説しています。

エネルギー泥棒を見つける!

全くエビデンスはないものですが、副腎疲労になる人は、いろいろな人にエネルギーを奪われてしまっている方が多いです。

エネルギーは感情(怒り、悲しみ、満足感、喜び)で相当消費されます。

  • 人から褒められて、自己満足している時
  • 豪遊して、無駄遣いしている時
  • ノリノリでしゃべって、自分に酔っている時

こういう時は、エネルギーが溢れ漏れていて、すごく気持ち良いです。

問題なのは、エネルギーがある一定ラインを下回ると、他人からエネルギーを奪おうとする『エネルギーバンパイア』状態になることです。

時々いらっしゃいますが、私はなるべくあげないようにしてます。

人から認められると、エネルギーをもらえますから、人から認められるようなことをして満たしてください。

おまけですが。宮澤医院の副腎疲労重症者の動物占いの傾向を見たところ、サルが多かったです。

サルの特徴はじっとしているのが苦手。

あと、複数のことを同時進行してしまう。マルチタスクは色々なことを一度にやっているようですが、違います。

人間は一度に1つのことしかできないので、作業の切り替えを異常に早くやっているだけです。これ、すごく疲れます。

褒められるとなんでもやってしまうし、断れないから過活動になります。

断れない人は、この二つの本を読みましょう。

嫌われる勇気』…自分と他人のタスクの分離

エッセンシャル思考』…本当に重要なこと以外断る

要は「断れ」と書いてある本です。

いわゆる“いい人”が、副腎疲労になりやすいので断る方法を学んで下さい。

副腎疲労のホルモン補充療法

副腎疲労の治療には炎症除去や重金属のデトックスなどの原因除去が主です。

しかし、「仕事が休めない」「なるべく早く復帰したい」という人も中にはいます。その場合は根本治療と並行して、ホルモン補充療法を行います。

hormone handbook

ホルモン補充療法の第一人者のThierry Hertoghe先生の本 『HORMONE HANDBOOK』です。すごく良い本なので、ホルモン補充療法をされる先生は、ぜひ読んでみてください。12種類のホルモン補充療法のことが事細かく書いてあります。

Hertoghe先生はこの本の中で「男性でマイルドなコルチゾール欠乏の人には:ヒドロコルチゾン朝20mg・昼20mgずつ使用する」のを推奨しています。

私もホルモン補充療法をするのであれば、ヒドロコルチゾンを使います。

ヒドロコルチゾンが一番、バイオアイデンティカルな(生体同一性があり代謝されやすい)コルチゾールだからです。人間の体でも代謝されやすく、副腎に負担がかかりにくいです。

必ず根本原因の治療もしなくてはいけません。薬の漸減ができなくなってしまいます。

ヒドロコルチゾンを使う場合は、DHEAも併用すると良いでしょう。

なぜ、DHEAを使うかというと、アナボリック(タンパク同化作用)があるからです。コルチゾールがたくさん出ている人・ステロイドを飲んでいる人の身体では何が起きているかを考えればわかります。

コルチゾールにはカタボリック(タンパク分解作用)があるので、内臓脂肪が増え、筋肉は減るので、内臓中心性肥満になります。だから、アナボリック作用のあるDHEAを併用すると筋肉分解が抑えられて良いのです。

DHEAは男性ホルモンなので、女性は少なく使った方がいいです。

私も使ったことがありますが、副作用は皮膚が脂っこくなることですね。

注意点は、ホルモン系腫瘍の人には禁忌です。ホルモンを投与するので。
投与前に尿中ホルモン検査を行うことをお勧めします。

ご注意 : 治療効果には個人差があり、すべての方に効果があるとは限りません。

全ての慢性疾患は生活習慣が関連しており、食事や環境の改善が不可欠です。そのため患者様自身が勉強して身に着けていただく事がとても大切になります。

そこで、私どもは勉強会を開催し、診断治療法について公開しています。

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