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副腎疲労

内科

「最近疲れが取れない」「朝起きるのがつらい」「ストレスに弱くなった」─そんな症状でお悩みではありませんか?

副腎疲労はストレスと不適切な食事、炎症がきっかけで疲労をもたらす病気です。長年のストレスで脳が弱ってくると副腎を働かせるホルモンが出せなくなり発症します。

副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)という言葉は俗称であり、実際には副腎は疲労しません。疲労しているのはむしろ脳です。脳と副腎の連携(HPA軸)が取れなくなるため、正式にはHPA軸機能障害と言います。

こんな症状がある方は要注意です

  • 慢性的な疲労感
  • 朝起きられない(午前中に調子が出ない)
  • 甘いもの・しょっぱいものが無性に欲しくなる
  • 気力が出ない、やる気がわかない
  • ストレス耐性の低下
  • 不安感・イライラ
  • PMS(月経前症候群)の悪化
  • アレルギーや感染症にかかりやすくなる

日常生活に支障をきたすほど深刻なケースも少なくありません。

さらに詳しく症状を知りたい場合はこちら。

ストレスとHPA軸のメカニズム

コルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれ、血糖値を上げたり炎症を抑えたりする重要な働きを持ちます。通常は朝高く夜低くなる日内変動を示し、適切なフィードバック機能で調節されています。

しかし、慢性的なストレスが続くと、このHPA軸の調節機能が麻痺し、段階的に機能低下が進行します。

副腎疲労の診断とステージ

副腎疲労の診断はコルチゾールの分泌量を測定することで行います。コルチゾールの量は1日の中で上下するリズムを繰り返しています。健康な人では朝に多く、夜に少なく分泌されます。


仕事が多忙で夜遅くまで働いたり、夜間勤務を多くこなしたり、ひどいストレスで眠れなかったりすると、コルチゾールが1日中出るようになり、副腎と脳が休む暇がなくなってきます。これを副腎疲労のステージ1と呼んでいます。

コルチゾールは元気の元ですが、その反面多すぎると脳を萎縮させます。この時点からでも低血糖症状が強い患者さんは多く、うつ病患者さんでも見られる所見です。


高度のストレスが数ヶ月から数年にわたって続くと、だんだん脳と副腎が疲弊してストレスに適応できなくなってきます。こうなると立ちくらみや疲労など様々な症状を起こすようになります。これが副腎疲労のステージ3です。

ひどくなるとベッドから起き上がれないほどになることもあります。

副腎疲労の検査

副腎疲労は、コルチゾールの分泌量で診断します。

朝、昼、夕方、夜間に唾液を取ることで、コルチゾールの1日のリズムを見る事ができます。

これは健常者と慢性疲労の方の唾液中のコルチゾールの量の1日の推移を比べたものです

健常者に比べて慢性疲労の方はコルチゾールが出ていません。これがいわゆる副腎疲労と呼ばれる状態です。血液検査ではこの違いは分かりません。敏感な唾液検査を受けることで、はじめて疲れの原因を見つける事ができます。

血糖値の継続測定(フリースタイルリブレ等)

コルチゾールは血糖値の維持に大きな影響を与えます。コルチゾールが減ってくると低血糖を起こしやすくなるので、それを測定します。血糖値の絶対値が正常でも、ギザギザした変動パターンが見られる場合は、アドレナリンによる血糖維持が行われており、隠れた低血糖の可能性があります。

血液検査で見られる特徴

副腎疲労の方の血液検査では、自律神経の過緊張のために好中球が60%以上に上昇し、中性脂肪が80mg/dL以下に低下する傾向が見られます。また、体のタンパク質が分解されるため、ALT(GPT)が12IU/L以下に低下し、総タンパクが7.0g/dL以下になることもあります。

京橋ウェルネスクリニックの治療アプローチ

ポイントは、サプリや食事を使ってコルチゾールのリズムを戻してあげること、副腎や脳を疲労させる原因(ストレスや隠れた炎症)を取り除くことの2点です。

サプリメント

弱ってしまった副腎のケアにはビタミンB群、ビタミンC、亜鉛、マグネシウムなどのビタミン・ミネラル類以外に、滋養強壮のハーブ、インスリン抵抗性を改善するシナモンやクロムなどを使います。

そして狂ってしまったHPA軸を修正するホルモン・サプリメントも有用です。リコリスやDHEAなどのホルモンサプリは日本で市販されていません。病院で濃度チェックを受けながらのケアが必要となります。

食事対策

副腎疲労が進行すると低血糖症状が出てきます。まずは3食きちんととり、食事を抜かないことが基本です。コルチゾールが低下している時間帯は(特に夕方から夜間にかけて)低血糖症状が出やすくなりますのでそこを中心に補食(おやつ)を摂ることが有効です。

次にすることは、血糖値を不安定にする食事、体に炎症を起こす食事を控えることです。例えば腸の炎症を引き起こすグルテンや副腎に負担をかけるカフェインです。

また、副腎疲労の患者さんは長年のストレスで微量栄養素、特にミネラルを消耗している傾向があります。食物繊維を多く取り、亜鉛やマグネシウムなどエネルギーを生み出すミネラルの吸収を良くする必要があります。

ストレス

健康問題だけでなく、経済的な問題や複雑な人間関係などが大きなストレスになる方が多いです。ストレスを感じないようにする訓練(瞑想など)も効果があります。神経科の病院でカウンセリングを受けることも有用です。

根本原因治療

副腎疲労の根本原因(腸内感染症、肝臓解毒能力低下、慢性炎症、精神的ストレス等)への治療は、適切な準備が整ってから計画的に実施します。

特に肝臓デトックスや腸内除菌治療は副作用のリスクがあるため、副腎機能がある程度回復してから段階的に行うことが重要です。

ほとんどの副腎疲労の患者さんには生活習慣や、溜まっている毒素や隠れている感染症などの隠れた原因があります。隠れた炎症や感染症は自覚症状がない場合も多く、病院で検査をしなければ見つかりません。根本原因を除去すれば、副腎は自然に回復していきます。

まとめ

副腎疲労は「単なる疲れ」ではなく、ストレス制御システム全体の機能低下による複雑な病態です。しかし、適切な検査による状態把握と、生活習慣改善を基盤とした包括的なアプローチにより、確実な改善が期待できます。

当クリニックでは、20年以上の栄養療法経験を基に、患者さん一人ひとりの副腎疲労ステージに応じた最適な治療プランを提供いたします。「最近疲れやすい」「ストレスに弱くなった」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

最終目標は、サプリメントに頼らない本来の体の機能回復です。検査による正確な状態把握から始まる、根本的な改善への道のりをサポートいたします。

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