診療時間

平日 10:00-12:30 / 14:00-17:00

休診日

日曜日、祝日、火曜日、月曜午後

毛髪ミネラル検査

内科

慢性的な疲労、不眠、頭痛、気分の落ち込みなどの症状の背景には、ミネラル不足や重金属の蓄積が隠れている可能性があります。当院では、毛髪ミネラル検査を通じて、体内のミネラルバランスと重金属蓄積を詳しく調べ、根本原因にアプローチした治療を行っています。

毛髪ミネラル検査とは?

毛髪ミネラル検査は、その名の通り毛髪からミネラルの排泄量とバランスを測定する検査です。髪は最も早く成長する体組織であり、1か月で1cm伸びます。細胞外液に浸かっている毛包中の毛細胞が成長する際、システインがミネラルを巻き込むため、毛髪は細胞外液のミネラル濃度の経時変化の記録紙ということができます。

血液検査とは何が違うのか?

血液検査でもミネラルを測定することは可能ですが、体内のミネラルの過不足を診断するためには、血液検査は不適当です。なぜなら、カルシウムやマグネシウムなどは、血中濃度が狂わないように厳重に微調整されているからです。

血液検査の特徴:

  • 採血した瞬間のミネラル濃度を測定
  • タイミングによって大きく値が変化
  • そのため基準値を広くとる必要がある

毛髪検査の特徴:

  • 3ヶ月間のミネラル濃度の経時変化の平均を測定
  • 基準値をより細かく設定できる
  • わずかな過不足を判定可能

また、マグロをはじめとした大型魚に含まれる水銀は、体内に入ると血中濃度が上がりますが、それはすぐに組織に吸収されてしまいます。水銀の血中濃度が上がるのはマグロを食べてから3時間の間だけです。そのため、経時変化に影響を受けにくく、安定した値が得られる毛髪検査が重要なのです。

毛髪ミネラル検査で分かる症状・体調不良

ミネラル不足による症状

マグネシウム不足: マグネシウムは「生命の基礎ミネラル」と呼ばれ、体内の600種類以上の酵素の働きに関与しています。不足すると慢性的な疲労感やエネルギー不足を感じるようになり、筋肉の痙攣やこむら返りが起こりやすくなります。また、「リラックスミネラル」とも呼ばれ、不足すると不眠や不安感が増強し、女性では月経に関する症状が現れることもあります。

亜鉛不足: 亜鉛は300種類以上の酵素の働きに関与し、特に免疫機能に重要な役割を果たします。不足すると風邪をひきやすくなり、アトピーやニキビなどの皮膚トラブルが起こりやすくなります。また、味覚異常や傷の治りの悪化、精神的な不安定さも生じやすくなります。

鉄不足: 鉄は酸素運搬とエネルギー代謝に重要な役割を担っています。不足すると息切れや立ちくらみなどの貧血症状が現れ、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の代謝にも関わるため、集中力の低下、うつ状態、情緒不安定、慢性疲労などの症状が生じることがあります。

重金属蓄積による症状

水銀蓄積: 水銀は神経毒性があり、神経の退縮を引き起こすことが知られています。蓄積すると強い疲労感や慢性的な頭痛が現れ、強いイライラや集中力・記憶力の低下といった認知機能への影響が生じます。さらに、人格の変化や夜間頻尿などの症状も現れることがあり、アルツハイマー病や薬が効かないタイプのうつ病の一因となることもあります。

その他の重金属による影響: 重金属の蓄積は、神経系の機能低下を引き起こし、ミトコンドリアの電子伝達系やTCAサイクルを破壊することでエネルギー生産を阻害します。これにより疲労や思考力の低下、体重増加などの症状が現れます。また、HPA軸(副腎)やHPT軸(甲状腺)に影響を与えてホルモンバランスを崩し、ヘモグロビンに結合することで酸素運搬能力を低下させます。さらに、肝臓の解毒能力や腸内細菌叢のバランスにも悪影響を及ぼし、全身の健康状態を損ないます。

当院のアプローチ

検査会社の選択

当院では、ドクターズデータ社(米国)の毛髪ミネラル検査を採用しています。検査会社によって基準値が大きく異なるため、適切な検査会社の選択が重要です。例えば、水銀の基準値は、ドクターズデータ社では400ppb以下ですが、日本の検査会社では2183〜6946ppbと大きな差があるため、国際的に信頼性の高い基準値を持つ検査会社での測定が不可欠です。

包括的な評価

毛髪ミネラル検査の結果を、ミネラル輸送障害の評価、重金属蓄積の評価、個別化された治療計画の3つの観点から総合的に分析します。カウンティングルールによる必須ミネラルのバランス分析を行い、副腎疲労の程度や重金属の蓄積レベル、排泄能力を評価します。これらの結果を踏まえ、遺伝的要因や解毒能力を考慮した段階的な治療プロトコルを策定します。

段階的な治療アプローチ

当院では3段階のアプローチを採用しています。Phase 1では副腎機能の安定化、腸内環境の改善、基本的な栄養素の補充を行います。Phase 2では肝臓機能の向上、解毒経路の活性化、ミトコンドリア機能の回復に取り組みます。Phase 3では本格的なデトックスとして、キレート療法、吸着剤の使用、解毒サポートサプリメントの投与を行い、定期的にモニタリングします。

治療における重要なポイント

デトックス治療では、排出経路の確保、抱合・水溶性化、活性化・変換の順序で進めることで、副作用を最小限に抑えます。個別化医療の観点から、遺伝子検査、有機酸検査、血液検査、唾液コルチゾール検査などを組み合わせ、患者さん一人ひとりに最適化された治療計画を立案し、20年以上の栄養療法の経験を基に根本原因にアプローチした治療を提供しています。

検査・カウンセリングは完全予約制で承っております

お気軽にLINEやWebからご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

受診に迷われている方へ

当院を受診されるかどうか迷われている方、当院での受診が適切かどうか判断がつかない方のために、ご相談を受け付けています。

LINEアイコン

クリニック公式LINE

無料セミナーやお得なキャンペーン情報が知りたい方はこちら