2016年9月、関西空港利用者中心に麻疹の集団感染が起きたというニュースがありました。
2015年に世界保健機関は、日本を麻疹の排除状態と認定していますので、海外から持ち込まれたウイルスが拡散したのでしょう。
麻疹は感染力のかなり強いウイルスで、同じ場所にいるだけで空気感染します。
治療は根本的には存在せず、対策はワクチンしかないというのが現状です。
多くのクリニックで、麻疹ワクチンが品切れになったという話も聞きましたが、ワクチンの副作用も気になるところです。
そこで、今回は、Vitamins & Pregnancy等の著書で有名なHelen Caseによるワクチンの副作用防止の方法についてご紹介します。
コンテンツ
初めに
この記事はワクチン接種の善悪について述べたものではなく、高濃度ビタミンC投与によってワクチン接種の副作用から子供達を守れる可能性がある、という内容です。
実際に自分の子供にワクチン接種を受けさせるか否かの選択をする前に、まずはより安全に予防接種を受ける方法を模索するべきです。
高濃度ビタミンC投与をすることによって、安全に免疫を獲得することができます。
小児のMMRワクチン接種に対する感受性
私の娘は先日MMRワクチン(風疹、麻疹、ムンプス)を受けた。
NY州が保育園入園の条件として新たにMMR接種を義務付けたため、娘の新学期が始まる前に夏季休暇中に確実にその2項目とも接種を受ける必要があった。
だが私達夫婦は彼女に(期間をあまりあけずに)MMRワクチンを受けさせることを危惧していた。
というのは、前回の予防接種で彼女は重篤な反応を起こしたからだ。
高濃度ビタミンCの有用性
数年前、我々は高濃度ビタミンCについての知識がなかった。
免疫獲得の前後及びその最中、娘はDPTワクチン接種に対し重篤な反応を起こしたのだ。当時娘は1歳3か月だった。
見境を失い、わめきながら床を転がりまわり、高熱を繰り返した。
しかし、高濃度のビタミンC投与をしたところ、全ての反応は治まったのだ。
この出来事は我々にとって重大な教訓を得たビタミンCは思っていたよりもはるか大量に必要だという事実だ。
今では子供達に予防接種を受けさせる時は何であれ、免疫獲得の前後及び接種を受けている最中にも、子供達には大量のビタミンCを飲ませている。
彼らをワクチンの副作用から守るために。
https://goo.gl/wrGejP
https://goo.gl/pECnjb
勿論、MMRワクチンとDPTワクチンは別物だし、我々の娘がある種のワクチンに反応したからといって必ずしも他の種類のワクチンでも反応が出るとは限らない。
しかしながら、疾病予防センターによると、あらゆる種類のワクチンは副作用を起こしうるとあるし、”あらゆる薬剤が重篤な問題を引き起こすのと同様である。”とも記載されている。
https://goo.gl/AJYXex
では、”どれ位の量のビタミンC”が必要だったかについて考えてみる。
具体的な投与スケジュール
量は、想像以上に大量に必要である。
我々は体重17kgの娘に、8gから11gのビタミンCを1回目のMMRワクチン接種1週間前に連日内服させた。
接種当日、彼女は快適に24,gのビタミンCを内服した。
翌2,3日間は1日当たり20gに、そしてその後4日間は15g、次の4日間は毎日1gずつ減量し11gとした。
その後2,3週間は2回目のMMRワクチン接種に向けて8から11gのビタミンCを毎日内服させた。
2回目の接種日、1回目の接種から1か月と少し経った頃に再度問題なく24gのビタミンCを内服させた。
翌日は19gを1回目同様に、下痢症状を起こさない上限量を目安とした。
彼女の2回目の免疫獲得後、我々は2週間にわたり1日平均9gまで漸減していった。
Klenner医師の助言に従い、最終的に1歳になる頃には通常内服していた5または10gまで投与量を戻していった。
https://goo.gl/qKH3cn
https://goo.gl/WSZ4Ha
ワクチンの副作用
娘の主治医から受け取ったCDCワクチン情報によると、MMRワクチンは発熱や発赤、耳下腺などの腫脹など”軽度の副作用” 、熱性痙攣や関節痛などの”中等度の副作用”、及びアナフィラキシーショック、難聴、昏睡及び非可逆性の脳機能障害といった、”重度の副作用”を起こす可能性があるとのことである。
https://goo.gl/DN6D0x
我々の娘はMMRワクチン接種後、上記の副作用は全く見られなかったし、始終上機嫌で健康的に過ごした。
もし、高濃度ビタミンCを与えていなかったら一体どうなっていたのだろうか?
それは勿論わからない。
が、昏睡や非可逆的脳機能障害のリスクを取るなんてことは、まっぴらごめんである。
腸の耐用量とは?
腸耐用量を目安とは具体的にどの位なのか?
決まった量というのはない。
つまり、下痢の直前になるまでビタミンCを投与するという意味であり、腹部膨満や腸管ガスの症状によって飽和が示される。
排便が緩くなってきたら投与量を減量する。
子供たちが上機嫌で快便であれば、大体うまくいく。
娘の身体は2回のMMRワクチン接種日、1日24gものビタミンCを許容したが、それ以外の日は耐用量は非常に少なかった。
また別の日、風邪症状を呈する小児患者に同様に免疫獲得の前後と最中に腸耐量までビタミンCを投与してみた。
強い風邪症状を示す患者からワクチンの副作用の予防目的の患者までいた。
十分に満足いく結果を出すためには腸耐用量の用量設定法または、高濃度ビタミンC点滴が必要であった。
この方法では、投与量に耐えることができた被験者は全員、素晴らしい結果を出した。
プラセボ群では小児であっても症状の改善は見られなかったどころか、悪化した患者もいた。
以上が、Dr.Robert F.Cathcart’sの腸耐用量手法である。
我々の5歳の娘に対してはビタミンCの頻回投与を行った。
初回は負荷投与として約30gを、その後2時間毎に20gを就寝時まで行った。
年齢が小さい時にはそれより低用量で耐量を越えた。
腸耐量は投与する小児の年齢に関わらず、十分量のビタミンC投与量を知るために素晴らしい指標だといえる。
もしも疑うなら一度試してみるといいだろう。
まとめ
我々の娘が特殊例なのかもしれないし、もしかしたらあなたのお子さんはこんなに大量のビタミンCを必要としないかもしれない。
しかしながら、高濃度ビタミンCの驚くべき安全性と効果を知れば子供達が免疫獲得をするまでの期間、リスクをとる必要は全くなくなるのだ。
リスクをとるのではなく、ビタミン摂取をするだけ。しかも大量に。
2016年9月のオーソモレキュラーニュースより
https://goo.gl/dNNev3
翻訳: 松宮敏恵