分子栄養学・栄養療法についてのおすすめ書籍をご紹介いたします。
名著ベスト10
医師が選択した驚異の『栄養療法』
溝口 徹
私が栄養療法を始めるきっかけになった本です。
絶版で中古でしか手に入りません。
しかし、非常にわかりやすい名著です。
栄養学的な血液検査の見方をはじめる人に特にお勧めです。
統合失調症を治す 栄養療法による驚異的回復
エイブラハム・ホッファー
分子栄養学の提唱者の一人、エイブラハムホッファー先生の著書。
統合失調症を中心とした精神疾患に対して、なぜナイアシン(ビタミンB3)やビタミンCが効果的なのかがよくわかる本です。
字が大きく、非常に読みやすい。
奇蹟のマグネシウム
キャロリン ディーン
マグネシウムの働く仕組み、様々な疾患へとの関連、そして具体的な摂取方法、サプリメントの形状による吸収力の違いなどマグネシウムに関するすべてを網羅している。
がんとビタミンC
ライナス・ポーリング
高濃度ビタミンC点滴を始めた際に読んだ本です。
ビタミンCがガンの浸潤を阻止すると考えたポーリング博士が、外科医と組んでビタミンC点滴を行い、画期的な成功を収めた記録。
発達障害の子どもが変わる食事
ジュリー マシューズ
初心者にも取り組みやすい内容でありながら、具体的な食事やサプリメント(乳酸菌、消化酵素、マグネシウム、葉酸、亜鉛など)の使い方まで網羅されている。翻訳も大変わかりやすい。
栄養素のチカラ
ウィリアム ウォルシュ
ウォルシュ博士は個人に応じた適切量の栄養素を治療に導入することで、生化学的メカニズムと脳の化学物質の機能に重点を置いた治療法を確立したパイオニアで、以後30年にわたり、科学的根拠に基づいた生化学的治療法によって行動障害やADHD、自閉症、うつ、不安症、統合失調症、アルツハイマー病の患者に対する治療に取り組み続け、今では世界中の臨床医がこのプロトコルを実践しています。
うつ病のバイオタイプ分類について書いた本
最先端のエピジェネティクスについても盛り込まれている決定版です。
2016年4月の来日公演の動画はこちら
メチレーションとエピジェネティクスセミナー
基礎から学ぶ分子栄養学
ドイツの医学者と栄養学者によりまとめられた栄養学についての最新の基礎知識を、包括的かつコンパクトに紹介する手引書。フルカラーで大変見やすいです。
分子栄養学の立案者、ライナスポーリング博士の不滅の金字塔。
30年前の本ですが、今読んでも非常に十分通用する内容。
ビタミンCを体内で合成できない人間がどの位のビタミンCを摂るべきなのかを豊富なデータと共に解説してくれる本です。
絶版で中古本のみ流通しています。
三石 巌
さらに、学びたい方のために三石巌氏の「健康自主管理のための栄養学」シリーズをお勧めします。
酵素と補酵素の親和性など分子栄養学の基礎が理論的に学べると思います。
マイケル・D. ガーション
脳と腸の会話を解き明かしたマイケル・D. ガーション先生の名著
絶版です。この本が元になり、現在では腸と脳の関係の本が数多く出ています。
田村忠司
サプリメントの正体に続く、サプリメント会社社長執筆の第2弾
サプリメント会社社長が「サプリは飲まないに越したことはない」をテーマに食生活や生活習慣について書かれています。
J.G. サルウェー (著) 西澤 和久 (翻訳)
清水 茜
そもそも赤血球や白血球ってどんな働きをしているんだろう?という方や、わかりやすく復習したい方にお勧めです。
細胞を擬人化した漫画なのでとても読みやすく、感動する場面もちらほら。。
現在5巻まで発売されています。
生田 哲
生化学・・・?糖類??代謝回路???
高校の生物なんて単語くらいしか覚えてないし、、そもそも生化学ってなに!?
という方にまずはお勧め。
「ヒトはなぜお腹が空くのか」や身体の組成などからイラストを交えて分かりやすく解説されています。
前野正夫・磯川桂太郎
玉先生
著者のYouTubeの人気動画をご存知でしょうか?1200万回以上再生されている超人気動画の書籍版です。
難しいと嫌煙されがちの生理学を独特な表現と漫画形式で分かりやすく解説されています。こちらを読んでざっくりと概念を得てから、専門書に進んで頂くと理解が深まると思います。
うつ病の様々な原因と書籍
脳に効く栄養―クスリに頼らず「脳と心」を健康にする!
マイケル レッサー
さらに、詳しく知りたい方にはこれをお勧めします。
アンケートによって脳のタイプがわかり、細かいサプリメント指導がついてきます。
冒頭のアンケートにより、うつになりやすい、統合失調になりやすい、強迫神経症になりやすいなどの分類がされ、それぞれに合ったサプリメントの処方が提案される本
「健康」は、脳が99%決める
ダニエル・G・エイメン
同様に、アンケートによって脳の異常部位がわかる本もあります。
数万人もの脳MRIを検査してきたエイメン医師による脳の異常部位とそれに対する対処法
ただし、足りない栄養素を補って、糖質を制限するだけでうつが治る人は少数です。
また、そうなってしまう根本原因を取り除かなければ、多くのサプリメントを摂り続ける必要があるかも知れません。
「脳の炎症」を防げば、うつは治せる
最上 悠
うつ病の原因は、神経伝達物質のアンバランスだけではありません。
慢性の炎症がうつに強く関わっています。
慢性炎症が神経伝達物質を狂わせる、ストレスホルモンが脳細胞を殺してしまう
その中でも大きな影響を与えるのが腸管の炎症です。
サーファーに花粉症はいない
~現代病の一因は「ビタミンD」欠乏だった!
斎藤 糧三
冬季うつ病という概念があるのをご存知ですか?
ビタミンDの血中濃度はうつ病の病状に関連します。
ビタミンDは日に当たることで作られるので、年間で血中濃度が一番下がるのは5月です。
その時期に花粉症が流行ったり、5月病がでたりするのは非常に興味深いことです。
ビタミンDについての解説。わかりやすいのに奥が深いです。
自閉症 、発達障害に関する書籍
アメリカ自閉症研究協会が行った患者の両親による治療評価アンケートによると、最も効果が上がった治療は食事改善とデトックス、そしてメチレーションです。
つまり、腸内環境の悪化を食事にて改善し、ビタミン・ミネラルバランスを整え、たまっている重金属を解毒し、その後に神経伝達物質を作り出すメチレーション回路を回すのです。
メチレーション治療の第一人者の一人であるエイミーヤスコ医師は、この治療法を正しく行うことで、ほとんどの自閉症を治療することができるとしています。
ここでは、それぞれの分野について詳しく書いてある書籍をご紹介します。
自閉症と広汎性発達障害の生物学的治療法
ウィリアム・ショー
自閉症の子供の腸内で神経伝達物質を狂わせる物質が作られている事を発見し、報告したのが、米国疾患コントロールセンターで自閉症、精神疾患についての研究を行っていたウイリアム・ショー博士です。
彼は、グレートプレインズ研究所を設立し、そのような物質がどのくらい作られているかがわかる検査を開発しました。
この有機酸検査は世界中のバイオロジカルクリニックで取り入れられています。
彼が腸内環境改善の重要性と具体的な方法について書いたのがこの本です。
腸内環境を検査する重要性にはじまり、使う薬やサプリメントまで具体的な内容が書かれています。
検査の見方や、食事、サプリメント指導、食物アレルギー検査などの具体的方法を知りたい方はこちらの動画がよいでしょう。
ウイリアム・ショー博士による検査の見方と臨床応用について解説した動画です。
発達障害を治す
大森 隆史
大森先生は独自のプロトコールを用いて実際にデトックス治療を行っているパイオニアです。
この本には、
「なぜ子供の落ち着きがないのか?」 「なぜ目を合わせられないのか?」 「なぜ言葉が出ないのか?」
の理由が理論的に語られています。
自閉症に効果が見られたと両親が評価したサプリメント第1位はSAMe(サミー)(66%が効果が見られたと評価)ですが、悪化した(と両親が評価した)サプリメント第1位もSAMe(15%)でした。
SAMeは神経伝達物質の代謝を促し、解毒を促進する強力なメチル供与体です。
自閉症児の多くはメチル基が不足していますので、投与により劇的な効果が見られる場合もあります。
しかし、外来でSAMeを処方されたお子さんが翌日に、家の車をぼこぼこにしてしまったという話もあります。
SAMeにより興奮性神経伝達物質が増えすぎたために起きた現象です。
これは、「 認知症にアリセプトを多く出したら、徘徊がひどくなった」というのと全く一緒の話です。
他にビタミンB12(63%)や、葉酸(42%)も同様に効果が見られる栄養素ですが、
これらは全てメチレーション回路を回し、メチル基を作り出します。
だからこれらの栄養素は、1種類ずつ足しながら、少しずつ増量しなくてはなりません。
そのような、メチレーション回路について遺伝子検査の読み方と対処法を教えてくれるのがこの本です。
メチレーションについてさらに詳しく知りたい方は、メチレーションの第一人者ベン・リンチ博士のこのビデオがよいでしょう。(治療のプロ向けです)
重金属に関する書籍
マイケル・ジフ 、サム・ジフ (著)田中信男(訳)
アマルガムが心機能障害、メタボリックシンドロームなどを引き起こすことがよくわかります。
アルツハイマーに関する書籍
デール・ブレデセン