「 ミトコンドリアは全身の細胞の中にあってエネルギーを産生するはたらきを持っています。そのミトコンドリアのはたらきが低下すると、細胞の活動が低下します。
たとえば、脳の神経細胞であれば、見たり、聞いたり、物事を理解したりすることが障害されます。心臓の細胞であれば、血液を全身に送ることができなくなります。
筋肉の細胞なら、運動が障害されたり、疲れやすくなったりします。
ミトコンドリアの働きが低下することが原因である病気を総称してミトコンドリア病と呼んでいます。
多くは生まれながらにしてミトコンドリアの働きを低下させるような遺伝子の変化を持っている方が発症しますが、薬の副作用などで二次的にミトコンドリアのはたらきが低下しておきるミトコンドリア病もあります。」難病情報センターウェブサイトより
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ミトコンドリアの働きは人によって異なる
人間を作っているのは60兆個の細胞ですが、その細胞一つ一つの中に、エネルギーを作る工場であるミトコンドリアが存在します。
ミトコンドリアは人間の活動に必要なエネルギーのほとんどを作り出しています。
ミトコンドリアを働かせるための酵素は、設計図である遺伝子の違いがあるため人によって異なります。
つまり、遺伝的にミトコンドリアの働きが弱い人がいます。
そのような人は、体調変化で疲労症状が出やすいのです。
ミトコンドリアを動かすのには栄養が必要
ミトコンドリアは糖質や脂質、タンパク質に加えて、ビタミンやミネラルなどの栄養によって動いています。
だから、栄養を食事やサプリメントで補ってあげることで細胞やミトコンドリアの機能を補うことができます。
このように、細胞に足りない栄養を調べ、補給をしていく医療を分子栄養学といいます
ミトコンドリアの機能を上げるためには、ビタミンB群やCoQ10などのサプリメントがよく用いられます。
焼き鳥のレバーが赤黒い理由
レバーは、ほかの部位に比べて非常に赤黒い色が、あれはシトクロムという鉄酵素の色です。
シトクロムはミトコンドリアの回路に欠かせない酵素です。
つまり、レバーが赤黒いということは、肝臓はミトコンドリアが非常に密集している臓器だということを表しています。
それもそのはず、肝臓は、タンパク質の合成から老廃物の代謝まで非常に多くのことを担っている重要な臓器です。
だから、エネルギーの需要も多く、そのためにミトコンドリアを多く持って大量にエネルギーを作り出しています。
脂肪肝や、肝炎などを起こすと、肝臓の機能はかなり低下し、疲労症状が出ます。
まとめ
「疲れは、細胞のミトコンドリアの機能低下である」
「ミトコンドリアの機能は栄養によって補うことができる」