慢性疲労症候群とは
中等度以上の疲労が6か月以上の長期間にわたって続く疾患です。風邪や気管支炎、関節炎などの微熱、感染症状をきっかけにして、いつまでも長引いた症状が典型的です。
以上の事から、慢性疲労症候群は感染が長引いている状態といえます。免疫に何かしらの異常が起きて、感染源を完全に排除できていないのです。
筋痛性脳脊髄炎とのかかわり
慢性疲労症候群はChoronic Fatigue Syndrome、略してCFSといわれてますが、アメリカやカナダ、オーストラリアなど世界的にはME/CFSとして名が通っています。
つまり、慢性疲労症候群は筋痛性脳脊髄炎と一緒に扱われています。
筋痛性脳脊髄炎の原因もやはり感染症が有力です。
感染症の一つの原因菌としてマイコプラズマがあり、臨床医のための臨床症例定義とガイドライン(カナダの合意文書)では、マイコプラズマの診断と抗菌剤治療が組み込まれています。
感染症との関わり
微熱、関節痛などの症状がある場合も多く、この疾患は感染症の要素が多分に絡んでいます。
感染症の検査(マイコプラズマやヘルペス、サイトメガロなどのウイルスも含む)をする事が最も重要だと考えています。
結果が陽性に出れば、感染源に応じた治療を行います。
当院では慢性疲労症候群の患者様の半数以上に症状軽減効果がみられています。
また、通常は免疫によって排除されるべき細菌が残っているため、免疫の正常化アプローチも併用するべきと考えています。
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