アマルガムの除去

アマルガムは水銀を含む歯科材料


アマルガムは、加工が容易で殺菌性に優れるため、虫歯の治療に使われてきた歯の詰め物の材料です。歯の中に黒く変色した銀色の詰め物があったら、それはアマルガムかもしれません。
アマルガムは水銀を50%含む金属から出来ています最近の歯科ではめったに使われなくなりましたが、今でも日本政府公認の歯科補填材料です。(スウェーデン、イギリスでは使用禁止になりました)

アマルガムからは水銀が出ています

歯の治療で詰められたアマルガムからは、1日平均1-10μgの水銀が蒸散放出されています。
特に、アマルガムを詰めた初期、および、アマルガムを除去したときには、20-30μgの水銀が蒸散放出されるといわれています。
水銀は25°を超えると沸騰し始めるそうです。
それを実際に見たのがこのビデオです。
https://www.youtube.com/watch?v=9ylnQ-T7oiA
温めたり、消しゴムでこすったりすることで水銀蒸気が放出される様子が出ています。
これと同じ事が歯に埋め込まれたアマルガムでは起こっています。
コーヒーを飲んだり、咀嚼をすることで水銀が体内にばら撒かれているわけです。
アマルガムが体内の水銀蓄積の大きな原因であることを示す研究は非常に多く存在します。

水銀は様々な症状を引き起こす

水俣病でご存知だと思いますが、水銀は猛毒で、ごく少量でも多彩な症状を引き起こします。
特に、問題なのは脳神経、筋肉への影響です。
疲れやすい、集中力がでない、筋肉痛、胃腸障害、不眠など様々な症状を起こします。
私は栄養療法で効果がない患者さんの多くに歯科的な異常があることを経験していますが、実は歯科アマルガムの水銀蒸気の影響を一番受けているのは歯科医です。
歯科のアマルガムを防御なしに削り取ることで、患者さんだけでなく、歯科医療に関わるスタッフ全員が水銀蒸気を吸っています。
一般の方の平均的な尿中アマルガムの量は0-5μg/ℓですが、歯科医の尿中アマルガムの量は30μg/ℓ以上、全体の1.3%の歯科医の尿中アマルガムの量は 100μg/ℓ以上 という報告があります。

安易なアマルガム除去は危険です!

このような話を聞くと、自分の歯の中にアマルガムが入っている方は、すぐにでも歯科医に行って、自分のアマルガムを削り取ってもらいたいという思いに駆られるかもしれません。
でも、慎重になってください。
アマルガムは詰める時、はずすときに最も水銀が蒸散します。
特に、アマルガムが複数の歯にはいっている方は危険です。
除去時に完全な防護を行わないと、患者、術者ともに体内に水銀が大量に入ってきます。
どんなに防護をしても、多少の水銀は体内に入るのは避けられないだろうということで、スウェーデンの歯科協会では、1本のアマルガム除去から次のアマルガム除去までに2週間あけるというガイドラインがあります。
最近、私の話を聞いて、あわてて防護をせずにアマルガム除去を行い、具合が悪くなっている方がいらっしゃるそうです。
https://p.tl/P0xt
これは、アマルガム除去によって水銀中毒症状を起こした著者の体験記です。
ご参考までに。
安全なアマルガム除去に関しては、前述のsmoking teethをだしている
International Academy of Oral Medicine and Toxicologyからガイドラインがでています。

なぜ、アマルガム除去に栄養学が関係するの?

とご質問された歯科医の先生がいらっしゃったのでのですが、こういうことです。
理由は、分子栄養学をはじめとした栄養学、特にミネラル代謝についての知識がないと、重金属の害についての理解が出来ないからです。
亜鉛や銅、マグネシウムなどの必須ミネラルは体内で重金属と拮抗します。
だから、ミネラル代謝異常の症状と重金属蓄積の症状は相関します。
また、重金属を体から除去する治療は、必須ミネラルをも一部除去する事になります。
重金属だけを抜いてそれで終了という話ではありません。
患者さんの治療のゴールをちゃんと描き、そこに向けてのガイドを作れない治療家は、患者さんの治療に関わることはできません。

「よし、わかった。  アマルガムは危険なんだな!   じゃあ、早速、アマルガムは全部はずそう。」
これが、一番危険なパターンです。

「なぜ、アマルガムを除去しなくてはならないのか?」
「アマルガムがあることで口腔内や全身にどのような影響があるのか?」
「アマルガムを除去する事で得られる結果が、患者さんの希望に沿うものなのか?」
これらを把握せずに、アマルガムだけを除去しても意味がないのです。
「中途半端な知識でとりあえずの治療を行うこと」はさけなければいけません。
歯科アマルガムなどによる水銀中毒は多くの疾患の原因になります。

ご注意

治療効果には個人差があり、すべての方に著効することはありません。

全ての慢性疾患は生活習慣が関連しており、食事や環境の改善が不可欠です。そのため患者様自身が勉強して身に着けていただく事がとても大切になります。

そこで、私どもは勉強会を開催し、診断治療法について公開しています。

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